建築も終盤にさしかかって内部造作や塗装が進んでいた頃の話です。
浮くデザインの収納
我が家の背面収納は、枠だけを壁に少し埋め込んだ構造になっています。
棚板は枠の側板についた棚受け金具に乗せる形で高さを調整するもので、棚板を全てとってしまえば、本当に「枠だけ」になります。
ということで「背面収納の背面」は構造からいうと「壁」ということになります。
ですが、完成した画像を見ていただくと分かるかと思うのですが、この背側も枠の色と同じ黒で塗装してあるので、意匠的には大きな棚が浮いているイメージになっています。
塗装色の間違いトラブル発生
依頼設計事務所の建築手順上、クロスの細かな品番や塗装の方法はギリギリまで粘る、というのがありました。大体のグレードや商品ラインくらいまでは決めてあって、特別な材料でもない限り、塗り方や色は現場で決めるって感じです。なのでここの塗装も工務店に指示が出された図面では「ウレタン塗装」と指定があるだけで、色は指定していませんでした。
しかし事前に建築士さんより「ここは棚が浮いているようにするために全て黒にして扉だけ白にする予定」と聞いていて、我々も承知していたのですが、塗装が終了したのを見たら見事に「白」に塗装されていました。
現場を見ただけではイメージがわかず迷う!
現場に見に行った際にすぐに気付いて、建築士さんに連絡したのですが「ちょっとまてよ」と思ったのです。
なぜなら、背面を白に塗装してあるのもそう悪くは見えなかったからなんです。
先に記述したように、意匠としては棚全体が浮いている感じを狙っていたのですが、壁に枠だけがついているのでもまあ面白いかと。
構造的には「壁に枠」がついているだけなので、現場でも「普通に考えたら隣の壁クロスと同じ白でしょ」と考え、確認せずに塗装してしまったんだろうと思いますが、それくらい白に塗る方が普通の感覚ってことだったのかもしれません。
なので建築士さんに電話しながら「でも白のままでもいいかもしれません」と伝えました。が、建築士さんは「実際に現場を見ないと何ともいえない」といい、すぐ現場を見にきてくれたのでした。
私はその間に、本当に白のままでいいのか、当初の建築士さんの意向を通して黒に塗り直ししてもらうべきか(一人で)大騒ぎしておりました。
確認しなかったのは現場の責任ですが、図面に指示がなかったのも確かなので、塗り直しは申し訳ない、との気持ちがあったのです。
で、その段階の現場を見ただけではイメージしにくいので、棚板と食器を入れた画像を自分で作ってみました。
製作途中の現場だけを見てもどちらがいいとは分からなかったのですが、白と黒パターンの画像を作ってみると「やっぱりはじめの建築士さんの意向通り黒かな?」とやんわり思えたのですが…同じ画像を送って、夫や母妹に聞いてみたら。
夫は「(塗り直しも申し訳ないし)白でいいのでは?」で、母と妹は「白!」との意見でした。意見が割れたので(というより白優勢)迷ってしまいましたが、ここらへんで現場を実際に見に行ってくれた建築士さんより連絡があり「ここはやはり黒」とキッパリ言ってもらえたので、無事塗り直しとなったのでした。
見積書を後から確認したところ、ここの塗装に関しては「見積もり洩れ」になっており、いくらかかったか分かりませんが、要するに普通のペンキ塗りなのでそこまでコストはかかっていないと(思いたい)。塗装屋さん有り難かったです。
塗り直した結果…
で、塗り直し騒動まで起こしたこの背面収納の背面なのですが、実際に暮らしてみてやはり黒で正解だったと思っています。
全体が浮いている意匠もそうですが、背面が黒の方が食器が映えます(映えるような素敵食器はほとんどないのですがね)。あと白が多いと清潔感ありますが「可愛らしさ」が出る気がするのでシックな?硬派な?感じのウチのキッチンにぴったりだったかな、と。
塗り直しをキッパリ指示してくれた建築士さんは流石だな、と思った出来事でした。
我が家の建築中はトラブル少なめだったと思うのですが、それでもこういったことがちょいちょい起こります。そしてこの話のように、迷う判断を期限付きで迫られることもあります。出来る限り完成をイメージすることは必須ですがそれでも迷う部分に、心強いアドバイザーがいてくれてよかった、という話です。
ということで「背面収納の背面」は構造からいうと「壁」ということになります。
ですが、完成した画像を見ていただくと分かるかと思うのですが、この背側も枠の色と同じ黒で塗装してあるので、意匠的には大きな棚が浮いているイメージになっています。
塗装色の間違いトラブル発生
依頼設計事務所の建築手順上、クロスの細かな品番や塗装の方法はギリギリまで粘る、というのがありました。大体のグレードや商品ラインくらいまでは決めてあって、特別な材料でもない限り、塗り方や色は現場で決めるって感じです。なのでここの塗装も工務店に指示が出された図面では「ウレタン塗装」と指定があるだけで、色は指定していませんでした。
しかし事前に建築士さんより「ここは棚が浮いているようにするために全て黒にして扉だけ白にする予定」と聞いていて、我々も承知していたのですが、塗装が終了したのを見たら見事に「白」に塗装されていました。
取付、塗装が完了して あとは扉と棚板を入れるだけの状態に |
現場に見に行った際にすぐに気付いて、建築士さんに連絡したのですが「ちょっとまてよ」と思ったのです。
なぜなら、背面を白に塗装してあるのもそう悪くは見えなかったからなんです。
先に記述したように、意匠としては棚全体が浮いている感じを狙っていたのですが、壁に枠だけがついているのでもまあ面白いかと。
構造的には「壁に枠」がついているだけなので、現場でも「普通に考えたら隣の壁クロスと同じ白でしょ」と考え、確認せずに塗装してしまったんだろうと思いますが、それくらい白に塗る方が普通の感覚ってことだったのかもしれません。
なので建築士さんに電話しながら「でも白のままでもいいかもしれません」と伝えました。が、建築士さんは「実際に現場を見ないと何ともいえない」といい、すぐ現場を見にきてくれたのでした。
私はその間に、本当に白のままでいいのか、当初の建築士さんの意向を通して黒に塗り直ししてもらうべきか(一人で)大騒ぎしておりました。
確認しなかったのは現場の責任ですが、図面に指示がなかったのも確かなので、塗り直しは申し訳ない、との気持ちがあったのです。
で、その段階の現場を見ただけではイメージしにくいので、棚板と食器を入れた画像を自分で作ってみました。
黒(雑な加工ですが) |
白 |
夫は「(塗り直しも申し訳ないし)白でいいのでは?」で、母と妹は「白!」との意見でした。意見が割れたので(というより白優勢)迷ってしまいましたが、ここらへんで現場を実際に見に行ってくれた建築士さんより連絡があり「ここはやはり黒」とキッパリ言ってもらえたので、無事塗り直しとなったのでした。
見積書を後から確認したところ、ここの塗装に関しては「見積もり洩れ」になっており、いくらかかったか分かりませんが、要するに普通のペンキ塗りなのでそこまでコストはかかっていないと(思いたい)。塗装屋さん有り難かったです。
塗り直した結果…
で、塗り直し騒動まで起こしたこの背面収納の背面なのですが、実際に暮らしてみてやはり黒で正解だったと思っています。
全体が浮いている意匠もそうですが、背面が黒の方が食器が映えます(映えるような素敵食器はほとんどないのですがね)。あと白が多いと清潔感ありますが「可愛らしさ」が出る気がするのでシックな?硬派な?感じのウチのキッチンにぴったりだったかな、と。
塗り直しをキッパリ指示してくれた建築士さんは流石だな、と思った出来事でした。
黒多めだと埃が目立つ弱点もあるのですが、それでも! |
我が家の建築中はトラブル少なめだったと思うのですが、それでもこういったことがちょいちょい起こります。そしてこの話のように、迷う判断を期限付きで迫られることもあります。出来る限り完成をイメージすることは必須ですがそれでも迷う部分に、心強いアドバイザーがいてくれてよかった、という話です。
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