当ブログ holly tunes について

当ブログ holly tunes について

富山の設計事務所に依頼して2014年3月、防音室のある戸建て住宅を竣工しました。

2012年7月 設計監理契約
2013年10月 着工
2014年3月 竣工

新築計画のはじめから竣工、内覧写真やその後の生活を記録中。
内覧写真をご覧になりたい方は下のボタンで絞り込みするか、WEB内覧 まとめの記事をご参照ください。

内容は過去、現在のものについても随時加筆・修正します。
法令や制度に関しては、あくまでもその時点でのこととして記録しています。
参考になさる場合にはご自身でも再度確認をおすすめします。

個人的にご連絡をくださる場合には
hixim14アットマークの後gmail.com
までお願いいたします。

2016年2月26日金曜日

インプラスの遮音レベル@防音室

我が家の防音の目指すところは
・夜でもトロンボーン(最大110デシベル程度)が吹ける
下の表を見るとピアノが80デシベル程度なので、金管楽器がどれほど大きい音が出るのか分かると思います。

デシベルと騒音レベルの目安は以下の表のような感じになります。
目安①目安②騒音値騒音発生源(距離)
きわめてうるさい聴覚機能に異常をきたす120db・ジェットエンジンの近く
120db・飛行機のエンジンの近く
110db・自動車のクラクション(2m)
・トローンボーン大音量(1.5m)
100db・電車が通るときのガード下
・液圧プレス(1m)
うるさくて我慢できない90db・犬の鳴き声(5m)
・騒々しい工場の中
・カラオケ(店内中央)
・ブルドーザー(5m)
80db・地下鉄の車内
・電車の車内・ピアノ(1m)
・布団たたき(1.5m)
・麻雀牌をかき混ぜる音(1m)
うるさいかなりうるさい、かなり大きな声を出さないと会話ができない70db・騒々しい事務所の中
・騒々しい街頭・セミの鳴き声(2m)
・やかんの沸騰音(1m)
非常に大きく聞こえうるさい、声を大きくすれば会話ができる60db・静かな乗用車
・普通の会話  ・洗濯機(1m)
・掃除機(1m) ・テレビ(1m)
・トイレ(洗浄音) ・アイドリング(2m)
普通大きく聞こえる、通常の会話は可能50db・静かな事務所
・家庭用クーラー(室外機)
・換気扇(1m)
聞こえる会話には支障なし40db・市内の深夜
・図書館
・静かな住宅地の昼
静か非常に小さく聞こえる30db・郊外の深夜
・ささやき声
ほとんど聞こえない20db・ささやき
・木の葉のふれあう音


ということで「きわめてうるさい」レベルの110デシベルの金管楽器や80デシベルのピアノ、大音量オーディオを「普通」レベルに下げるにはDr-50〜Dr-70の性能が必要ということになります。

市販の防音室の性能は大体どれくらい?
YAMAHAの防音室施工例をサラッとみたところ、性能の高いものでもDr-40となっており、もともとの部屋の構造による防音性能と合わせてやっとDr-70になるということです。アビテックス遮音性能の仕様はDr-30、Dr-35、Dr-40と設定があるようなので。

つまりDr-70というのは一般の住宅としてはかなりのレベルと考えられます。

インプラスの防音レベル
それで我が家のリビング兼防音室の話に戻ります。
防音室だけど、出入口に大きなサイズのインプラスを採用した我が家。

二枚の扉{(インプラス+防音ペアガラス)×2}を閉めた状態で簡易音量アプリで測定したところ、
テレビの音声(かなり大)=70デシベルが40デシベルに軽減
オーディオ(かなり大)=80デシベルが50デシベルに軽減
となり、Dr-30(例えば80デシベル→50デシベル)と同等の性能があるということが分かりました。

もちろん防音室は扉だけで性能が評価できる訳ではありませんので、扉の前で測定したからといってそれが扉の防音性能とはっきりいえる訳ではありませんが、参考として。
ちなみに、二重サッシの一重だけ閉めるとマイナス15デシベル程度、それが二重でマイナス30デシベル程度になることが確認できました。

実際の音の減衰の感じ
数値ばかり眺めていてもイメージ沸かないと思います。
実際の感じはどうかというと、防音室内で間近で聞いてうるさくて我慢できないくらいの大音量でトロンボーンを吹いてもらったところ、一重閉めると「うるさくて我慢できない程ではない」、二重閉めると「普通の家庭の話し声レベル」くらいに聞こえます。

これくらいだと昼間の防音としては充分なレベルですが…
目指すところは「夜間に110デシベル出せる」ことなので、Dr-30では足りません。

防音室を家の中心に据えて外部と距離を出来るだけ取ったり、窓を「二重サッシ」にしたりすることで、夜間でも家の外ではマイナス70デシベルになるように設計されています。
具体的には
・家の窓を全て二重サッシにする(関連記事:二重サッシのメリット/デメリット
・石膏ボード(壁下地材)を二重張りする(関連記事:防音目的の仕様で思わぬメリット
・隣家に接する方向は窓を減らす(関連記事:掃き出し窓のない家とありえない窓配置の家
・防音室を家の中心に配置し外壁まで距離をとる(関連記事:回遊性のある間取りでのあれれ?)
・換気設備を防音対応のものにする
等です。

ひとこと「防音室やオーディオルームを作る」といっても家庭によって必要な防音の程度は本当に様々だと思います。我が家のように「家の中では聞こえる」状態では駄目な場合もあるでしょうし。
実際、防音室の扉と他の窓の二重サッシも全て閉じると、かなりの音量で吹いても外には聞こえません。
ということで、我が家の場合は「防音室の扉がインプラス」でも事足りています。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村・注文住宅へ
 ←twitterはじめました、更新情報と気になる記事をtweetします。
↓関連記事がまとめて読めます。
にほんブログ村 トラコミュ 注文住宅の窓へ
注文住宅の窓
にほんブログ村 トラコミュ WEB内覧会*リビングへ
WEB内覧会*リビング
クリックお願いいたします↓
各カテゴリーのランキングにリンクしています
にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 注文住宅(施主)へにほんブログ村 インテリアブログ 素敵なインテリアへ
にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 建築設計事務所(施主)へ“人気ブログランキングへ”

下記ボタンからfeedlyでholly tunesをfollowできます
follow us in feedly

2 件のコメント:

  1. こんにちはー。

    音の問題ってやっぱり、出すほうとしては気になりますよね。
    ぼくらの家の場合だと、夜に外で聞くとかすかに聞こえてくるので、もっと無音にはできないものかと、カーテンを吊るすなどを検討中です。
    マンションのときは、YAMAHAの防音室の中で吹いてると、家の外へ出てしまうと全く聞こえなかったので、マンションはやっぱり防音という意味ではいいなーと思ったりします。

    返信削除
    返信
    1. こんにちは〜!気になりますよね。
      YAMAHAの防音室&性能の良いマンションの組み合わせ、すごいですね。戸建てだとアビテックスをぽんと置いたくらいじゃトロンボーンは遮蔽しきれないでしょうから。
      夜はまわりが静かだから昼より漏れ聞こえやすいのですよね。ただ外にいれば聞こえるでしょうが、屋内に入れば聞こえないでしょうから、私なら気にならないと思います。
      うちの家づくりは夜間の防音が出発点でした。スタジオ借りなくてよい、時間も気にせず楽器が吹けて本当快適なので、ここだけは妥協しなくてよかったと思っています。

      削除