防音室だけど扉はインプラス
防音室の扉といえば、音楽スタジオなんかの個室に設置されているかなり重いドアや、そこまでいかなくても防音用ドアとして売られている専用品を想像するかもしれません。
が、我が家の防音室の出入口といえばこれまで紹介したWEB内覧画像をみていただくと分かるのですが、見た目ごく普通のガラスドアです。
引き違いの窓を二重に設置してあります |
WEB内覧 リビング兼音楽室
この普通のガラス掃き出し窓のように見えるものは、断熱目的に使用される内窓用の製品リクシルのインプラスなんです。
インプラスを設置する目的として一番多いのが「断熱・結露」対策だと思いますが、次に「防音」効果を狙っていることも多いです。ということで我が家は、家のほぼ全ての窓に防音目的でこの内窓インプラスを設置しています。
目的別に組み合わせるガラスを選択できる
またリフォームなどで、普通の透明ガラスしか付いていない窓にインプラスを追加する場合はLow-E 複層ガラスを組み合わせて、ガラスによる遮熱/断熱機能をプラスすることも可能です。
我が家は新築と同時に内窓も設置したので、外窓がLow-E、内窓は普通の透明ペアガラスです、が、これは防音室以外の外に向かった窓の場合。
リビングの防音目的のインプラスにはどんなガラスが組み合わせてあるかというと「防音合わせガラス」というものです。
ガラスが二枚あるのはペアガラスと同じなのですが、この合わせガラスは二枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟みピッタリくっ付けてあります。なので、見た目は一枚のガラスのようですが、よく見ればフィルムが貼ってあるような色のガラスになっています。
防音合わせガラスは重い!
これがどれくらいの防音具合なのかとか、そういうのはまた今度記事にする予定なのですが、今回何がいいたいかというと「防音」を目的にしたこの「合わせガラス」、とーっても重いのです。
で、このガラス、とーっても重い上に、リビング⇔ダイニング通路の開放感を優先するためにかなり大きく作ってあります。本来防音室は開口が小さいほうが良いのですが、我が家は兼リビングなので、リビング=防音室という難しさをいろいろやりくりして釣り合い保っているという訳です。
インプラスの素材がネック!
そしてそして、この大きくて重いガラスをインプラスに組み合わせるとこんなことが起きてしまいました。
画像分かりますでしょうか?サッシがありましてその内側にガラスをはめ込んであるのですが、はめ込み部分のパッキン?がずれちゃっているのです。
ちなみに正常状態は以下。
サッシとパッキンでガラスを挟んでいる状態を上から見た断面でイラストにすると、以下。
なぜずれてしまっているのかといいますと。
インプラスは結露対策を目的の一つにしていることからサッシが樹脂製です。やはり樹脂製だと金属や木材より柔らかいのですね。
サッシを外枠側に引っ張る動作の「閉める」ときに、重くて大きいガラスが入っているので、この樹脂製サッシが外側に少し歪むんです。
もちろん大げさに描いています |
で外側にサッシが歪む→ガラスを挟み込んでいるパッキンが緩む→元の形に戻るときにパッキンがずれる…となるわけです。歪むといってもほんのちょっとなので普段開閉している分には気付きません。
なのでこのことに気付くまでは、サッシ部分に付いている引き手ではなくサッシの縁に手をかけてしまっていました。引き手にきちんと手をかけて開閉すればこの歪みが小さくて済むのですが、窓がかなり重いのでついサッシの縁に手をかけたくなってしまうのです。実際子どもに何回か注意しているのですが、すぐ忘れちゃって閉めるときに縁をもってしまいます。
パッキンがずれると大惨事のリスク有り
ずれるだけなら良いのですが、あまりにもずれてくると今度は挟み込んでいるガラスが緩んできます。何かの拍子にサッシからガラスが外れてしまうと非常に危険です。
パッキンがずれてきていることに気付いてからは気をつけて使っていたのですが、リスクをこのまま放置している訳にもいかないので現場監督に相談してリクシルに対策を問い合わせることにしました。
そして今度、このズレを解消するために補修することに決まりました。補修方法として複数の提案がありましたのでまた記事にします。
まとめ
ということで、内窓にインプラスを検討される方で、防音を求める方。
我が家のように合わせガラスまで使用することはそんなに多くないとは思いますが、ペアガラスやその他重いガラスを使用される場合は、サッシが歪まないような大きさと開閉のしやすさにも気を配らないといけないと考えますのでここに記しておきます。
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