当ブログ holly tunes について

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富山の設計事務所に依頼して2014年3月、防音室のある戸建て住宅を竣工しました。

2012年7月 設計監理契約
2013年10月 着工
2014年3月 竣工

新築計画のはじめから竣工、内覧写真やその後の生活を記録中。
内覧写真をご覧になりたい方は下のボタンで絞り込みするか、WEB内覧 まとめの記事をご参照ください。

内容は過去、現在のものについても随時加筆・修正します。
法令や制度に関しては、あくまでもその時点でのこととして記録しています。
参考になさる場合にはご自身でも再度確認をおすすめします。

個人的にご連絡をくださる場合には
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までお願いいたします。

2015年3月23日月曜日

二重サッシのメリット/デメリット

我が家の窓は一部を除いてペアガラス×2の「二重サッシ」です。

最大の目的は「防音」のため。
我が家の防音の方法について詳しく説明すると長ーくなってしまそうなので、簡単に説明。
我が家の防音室は兼リビングとなっており、iPadのアプリで簡易測定したところによると、Dr-30(例えば80デシベル→50デシベル)程度の性能です。

我が家の防音の目指すところは
・夜にもトロンボーン(最大110デシベル程度)が吹ける
ことなので、Dr-30では明らかに足りません。

ので、防音室を家の中心に据えて外部と距離を出来るだけ取ったり、窓を「二重サッシ」にしたりすることで、夜間でも家の外では30〜40デシベル以下になるように設計されています。実際は防音室のドアも二重サッシも全て閉じると、かなりの音量で吹いても外には聞こえません。

ということで二重サッシ採用の最大の目的はクリアしているのですが、他にも思わぬメリットがあったり、当然デメリットがあったりするので思いつくところを挙げておきます。

二重サッシのメリット
・遮音効果がある
→上述の通り。屋内で80デシベル程度のオーディオ音がー30デシベルくらいになることは確認出来るのですが、昼間の外の通常騒音レベルが50デジベル程度あって正確な数値は分かりません。屋内に居ると外の音も聞こえにくいです。あ、だけど飛行機の発着陸音は結構聞こえるなー。

・断熱効果がある
→内窓用の製品は各社ありますが、主に断熱性能を謳っているものが多いです。今冬、我が家は一階の回廊に埋設した温水式床暖房の最弱運転と、本当に冷え込んだときのエアコン併用だけの暖房でしたが、家中20度前後を保てました。これだけ吹抜けがある、言ってしまえば大きなワンルームのような我が家で、この断熱効果は驚異的ともいえます。
逆に家中暖かすぎて、飲料・米・常備果物の設置場所に苦慮したくらいです。
外窓⇔内窓の間は温度が低いのが実感できるので
冬の間みかんの定位置に。
他にも次男が長男に取られたくないおもちゃを隠したりしますが
そのまま忘れてしまったり…リス?

・カーテン類の汚れが軽減できる(※外窓⇔内窓間が広い場合に限る)
→これは※印部分が重要なのですが、我が家の一番目立つ窓は外窓⇔内窓間を出窓状に広く取り、もともと間にカーテンが設置できるように設計されています。おかげでハンターダグラス社のシルエットシェードを汚れを気にせず設置することが出来ています。ただ、これはデメリットと背中合わせなんですよね…(以下参照)
関連記事:ハンターダグラスシルエット取付


二重サッシのデメリット
・見た目が仰々しい
→単純に二重に窓がある訳ですから、スッキリとはしていません。
(追記)窓枠にオブジェや雑貨を飾るのも手軽に出来ません。窓と窓の間に置けたとしても内窓のサッシが邪魔をします…


・開閉が面倒
→これも通常一回で済む開閉作業を二回する訳ですから単純に面倒です。頻繁に開閉をする場合は特に。間に設置したカーテン類は開け閉めするのにも内窓を一旦開けなければいけません。我が家の場合、断熱・防音効果にはかえられませんが。
特に外窓⇔内窓間に余裕がない引き違い窓で鍵がついている方と反対側の窓をあけたい場合、内窓を半分開けて外窓の鍵を開ける→一旦閉めて反対側の内窓を開ける→外窓を開ける、という作業が必要になるようです。

・掃除が面倒
→開閉が面倒なのと同じ理由です。特に一カ所、FIXとFIXでしかも吹抜けの大窓があるのですが、到底自分では清掃できません。窓間は通常汚れない(はず)ですが、入居前にこの窓の間の汚れが確認できたので、現場監督に指摘して清掃してもらったことがあります。サッシ屋さんを大人数呼んで、(足場が既になかったので)大掛かりな脚立を複数用意し、あーだコーダ言いながら清掃してもらいましたが、かなり大変そうでした。
通常の窓の部分も枚数が倍、なので面倒なことは明白です。

・カーテン類の設置に制約が出てくる
→ここがメリットと裏表の部分です。
外窓⇔内窓間を広めに設計し、シェードを間に設置出来たところはとってもスッキリして良かったのですが、それ以外の窓はプレーンスクリーンを窓枠の手前に正面付けしています。これ、正直いうとかなり見た目がいまいちです。私がこだわり過ぎなのか分かりませんが、シルエットシェードと比べてもすっきり感がなく…
スクリーンのメカ部分はブラケットを利用して
壁から浮かせて設置
飛び出る蝶番などが浮かせる理由と思われます
ウインドウトリートメントは直付けが好みな
私としてはイマイチ
内窓がなければ、窓枠内に天井付けとか、メカ部分をボックスで隠すとか、スッキリさせる方法は色々ありますよね。これは内窓を後付けする場合やカーテン類を後付けする場合にもよく考えないといけないことだと思います。
参考関連記事:住んではじめて分かるカーテンのない窓の注意点

・窓の種類に制約がある
→内窓を設置する場所には内開きの外窓は使用できません。
その他の窓には基本的に対応できるようですが、我が家で滑り出し窓を設置しているところには、ちょっと問題が発生しました。
外窓の滑り出し窓には開閉のためのハンドルがついているのですが、我が家の窓枠の幅に設置された外窓⇔内窓間のスペースでは、通常のハンドルが使用できませんでした。
外窓の端から窓枠の幅は11.5センチ位なのですが、内窓を設置するとハンドルと内窓の樹脂サッシが干渉するのです。
通常ハンドルとスマートなハンドルを選択可能ですが、スマートな方でも内窓サッシと干渉するので、干渉する部分をすこし切り欠いて対応しました。

通常のハンドルの方が回しやすいし、切り欠いた部分は見た目いまいちだし(機能的にもどうなの?)あまりいいことではないと思います。これも外窓⇔内窓間がもう少し広ければ回避できたことです。

・コストが掛かる
→我が家の場合、最初から内窓ありきで設計されているので後付けする場合よりもコストダウンにはなっているでしょうが、それでもやっぱり窓というのは高価で、それが二倍なのですから結構なコストアップでした。その辺のコストを「防音にかかったコスト」として納得しています。コストは使用するガラスの種類やサッシの種類、窓の形状に依存しますが、参考にまとめて記事にしたいと思います。次回以降(予定!)。



あ!内窓のデメリットをネットで検索すると「ペアガラスと違い、ガラス間隔が広く対流が起こり、間にある空気も乾燥していないので結露する」というのがありましたが、これで一年過ごした我が家ではガラスにもサッシ部分にも、一切の結露を認めませんでした。


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