当ブログ holly tunes について

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富山の設計事務所に依頼して2014年3月、防音室のある戸建て住宅を竣工しました。

2012年7月 設計監理契約
2013年10月 着工
2014年3月 竣工

新築計画のはじめから竣工、内覧写真やその後の生活を記録中。
内覧写真をご覧になりたい方は下のボタンで絞り込みするか、WEB内覧 まとめの記事をご参照ください。

内容は過去、現在のものについても随時加筆・修正します。
法令や制度に関しては、あくまでもその時点でのこととして記録しています。
参考になさる場合にはご自身でも再度確認をおすすめします。

個人的にご連絡をくださる場合には
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までお願いいたします。

2015年7月22日水曜日

掃き出し窓のない家とありえない窓配置の家

何度も書いてきたように我が家の窓は少ない方だと思います。
なにより特徴的なのは掃き出し窓がないことです。
窓、自体にそれ程こだわりのなかった私たちで、掃き出し窓がなくても特に何とも思わずに現在に至っています。

掃き出し窓がない理由
・敷地に余裕がない
→掃出し窓の醍醐味は、そこからテラスやデッキに出てアレコレ出来る、ということだと考えています。
我が家の場合土地は47坪、都会地から考えると充分かもしれません。しかし人数分(かそれ以上)の駐車スペースを必要とするここ富山では、接道側に2台、無理して3台分のスペースを取った状態で我が家が必要とする延べ床面積40坪程度を計画すると、建物はほぼ敷地いっぱいいっぱいになります。
上手く視線を外して中庭やルーフバルコニーを計画すれば、掃き出し窓から出ることも可能だったでしょうが、予算や防音などの理由から箱形になっている我が家には困難な設計だと思います。
また、狭いスペースでも良いからデッキが欲しい、と思っても、デッキそのものとそのスペースを囲う外構予算は捻出できなかったでしょう。
※我が家の外構は本当に最低限です(参考記事→我が家のコストダウン)。

・防音のため
我が家の防音室は一室で成り立つものではなく、家全体で考えてあります。
窓が大きければ大きい程、防音に不安が出てくるということです。
よって、窓は極力少なめ、かつ二重サッシになっています。
必要&効果的(採光、通風、目線外し)なところには、大胆な窓も設置していますが、デッキやバルコニーが設置できない我が家に掃き出し窓は必要なかった、ということです。

・コスト
上の二つに共通していえるのがやはりコスト。
デッキやバルコニーを設置すればコストがかさみ、そこに出入りするための掃き出し窓そのもののためにもコストがかさむことになるので、必要なかった、というよりは採用できなかった、という面の方が強いかもしれません。上述したように私たちはそこまで窓に要望がなかったのですんなり受け入れましたが、大きな窓=充分な採光・通風を求める方だと受け入れ難いかもしれません。

掃き出し窓がない代わりに…
キッチンの近くに勝手口があります。テラスドア、という曇りガラスが入った製品を採用していて、こちらも二重になっています。

掃き出し窓がなくて良かったこと
・冷暖房効率
旧居のアパートでは、外に面した壁面がほぼ全て掃き出し窓ありで、3DKの間取りに実に5カ所の掃き出し窓が入っていました。これが暑いの寒いの。ちょっと西に傾いた間取りだったので夏はうだるような暑さが直接室内に一日中差し込む。冬はもうとにかく寒い、結露、結露がそのまま凍る、で掃き出し窓の近くは暖房したそばから冷えていく感じ。
それなりに年数が経ったアパートで、その年代のアルミサッシなら仕方がないことだと思いますが。
これが現在は、床が冷え込んだり暑さを吸収することもなく、冷暖房効率の良さを実感できます。
上記のテラスドアが、いうなれば掃き出し窓代わりなのですが、夏は内側のドアを開けるだけで間の空気が暑いのを感じますし、冬は大部分の床が床暖房で暖まっているのですが、テラスドアの付近だけ驚く程冷たいのです(断熱材の構造と温水配管の施工レイアウトの関係もあると思いますが)。
それでやっぱり、窓というのは大きくすればする程断熱には不利なんだな〜と感じています。

・掃除が楽
サッシって汚れがたまりがちですよね。腰高の窓でももちろん汚れますが、掃き出し窓だとさらに汚れると思います。
また開放したときに、外からのゴミや砂埃が入り込みやすいのも掃き出し窓です。
なので、比較すれば掃除が楽だと思います。ま、我が家の場合は全て二重サッシなので単純に掃除の手間が倍なのですが…だからこそ、掃き出し窓でなくて良かったと思えるところでもあります。

・カーテン類
単純に同じ幅なら掃き出し窓より腰高窓の方が面積が少ないので、安く済みます。
ただ、カーテン類は縦に伸ばす(布が広く)より横に伸ばす(メカ部分が広く)方が、コストがかかるので、上手く設計配置すればクリアできることかもしれません。
また、腰高窓だからこそ、遮光や遮像を気にせずカーテンを選択できました。
下記のプライバシーとも関連しますが、もし掃き出し窓だったら、遮光・遮像のためにカーテンのコストがかかったと思いますし、せっかくの窓もカーテンを閉めきることになっていたかもしれません。
左が見た目の好み重視の東窓
ハンターダグラス社 シルエットシェード

・プライバシーの確保
これは個人によって感じ方の異なる部分かもしれませんが、外から見える部分が、腰高窓で上半身のみなのと、掃き出し窓で全身なのを比べると、プライバシー的にはやはり腰高窓が有利だと感じます。
我が家は南側隣家が迫っているため採光が望めず、窓を大きく配置するのはどちらかというと東側がいい、という感じです。なのでここに我が家最大の開口を取っている訳ですが、それでも腰高窓です。
東側は通路になっていて、近所の人が結構行き来しています。
これが掃き出し窓だったら…と考えるとちょっと寒気がするくらいプライバシーが気になります。そこをカバーするために外構の費用もかかることだと思います。




…もちろん採光・通風や開放感が無くなるデメリットはあります。
採光は配置でまかなっていますし、最近の住宅は換気はしっかりしているので、我が家はそこをあまり重視しなかったということです。

ありえない窓配置
最後にタイトルにある「ありえない窓配置」とは。
依頼設計事務所に決める前に地元工務店にプランを依頼したことがあります。
プラン自体は好みで、一般的に考えるととっても素敵なものだったのですが、色々と突っ込みどころありすぎだったんです。
その一つが、人の通行のある我が家の東側通路に面した方の窓の配置。プライバシーは全く考慮されていませんね。
東から
南東から
パースには植え込みやウッドフェンスが描かれていますが、このプランを出してきた時点で外構は予算に含まれておらず、肝心の防音室もスペースが取ってあるだけでただの部屋状態。プライバシーのための外構や防音のための仕様を追加したりすれば、そこから見積もりが膨れ上がることは火を見るより明らかだったので、依頼には至らなかったのです。

東面、外構ナシ
手前の通路に人の往来が多い
夜の東面
「リビングやダイニングキッチンには掃き出し窓ありき」という固定概念でプランを作成する工務店と、まわりの環境・デザイン・コスト・必要とされる条件を総合的に考慮する設計事務所との違いが、もっとも感じられた部分でもあります。
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