正式な上棟式はしないけど、ささやかに記念になるようなものだけでも用意しようと思って準備。
上棟の準備
・現場監督さんに当日の人数と簡単な流れを事前に確認。
→棟梁、大工5名(当日のみの手伝いも含む)、レッカーオペレーター1名とのこと。
・手土産
→棟梁、大工、現場監督、建築士、とご近所さんに配る。
180ml缶日本酒2本と紅白餅1組をセットにして紙袋に入れて渡す。
日本酒:金沢市の酒蔵福光屋(→オンラインショップ)の「加賀鳶」1本347円×2。
紅白餅:富山市石谷もちやで注文。透明パック入無地のし。紅白で260円。
・心付け
→棟梁、現場監督1万円、大工、建築士5千円
印刷祝い袋に入れて。表書きはなしにして、下に名前だけ入れた。
※手土産や御祝儀に関しては色々な考え方があって、迷ったけどこの形をとった。
もともと施主が直接大工を雇っていたときの習慣で、上棟の日には雇った大工だけでは作業が間に合わないので棟梁が他から応援を頼む、応援の大工は施主に雇われた訳ではないので御祝儀が実質手間賃となる、という考え方もあった。
なので、きちんと仕事として工事を請け負っている現代では必要ないとか、いややっぱり必要であるとか。
現場監督や建築士に関しても同じで、施主と契約を交わして対価を支払っているので必要なとか、いややっぱり必要であるとか。
手土産に関しては直会(なおらい)の名残なのかなーと感じた。
昔は上棟の日は作業後にお酒や食事を用意して会を開き、棟梁大工をねぎらうというのが習慣だったが、飲酒運転等の問題から行われない傾向であるのでかわりに手土産を、ということらしい。
お昼にお弁当を用意することも多いらしいが各自用意したものを食べる方が気が楽、という話も聞いたので今回はなし。事前に現場監督には用意しませんと伝えておいた。
結局は気持ち、というのが我が家の結論で上記の準備とした。
この他に10時の休憩に温かい缶入飲料、袋菓子(チョコビスケットとサラダせんべい)を差し入れた。
今日の流れ
予定では8時にお清め後、作業開始し、10時頃とお昼に休憩を取り、午後の休憩は取らずに日没前の午後4時頃で作業終了ということだった。
実際には屋根の板をはるところまで終えるために日没後の午後5時頃まで作業していた。ありがたいことです。
昨日の現場 基礎のまわりに足場が組まれていた |
本日10時頃現場に行くと もう1階部分はほぼ組み上がっていた |
休憩時に棟梁の仕事道具でご満悦の次男 |
休憩後に二階部分の木材をどんどんクレーンで運ぶ |
午後4時前に行くと 棟木は既に上がり、屋根の垂木がついた状態 |
屋根上にどんどん建材を運び上げ、 下地合板、シージングボード、アスファルトルーフィングと施工し ブルーシートまでかぶせてくれた! |
もう暗くて限界、という5時頃までやって片付け。
そして超簡単に上棟の儀式。
本来は棟木に立てる幣束(ヘイグシ)?破魔矢?を辺りが暗くなってしまったのでカーポート部分に固定。
棟梁が四方をお酒で清めて、祝詞をあげてくれた。
その後に御祝儀と手土産をお渡しして解散。遅くまで作業していただいて本当にありがたい。
ご近所さんにも手土産と同じものをお渡しして帰宅。
充実の一日となりました。
さんりんぼうと現場監督
はじめ、上棟は昨日の金曜日の予定でいたらしいが昨日が「さんりんぼう」だったため、今日にずらしたらしい。
まあ、今日も不成就日というあまり良くない日らしいけど「さんりんぼう」よりはずっとよい。
さんりんぼう、よく聞くけど漢字では「三隣亡」と書き、この日に建築にまつわることをすると、大工が大けがするとか三軒隣まで滅ぶとかとにかく建築に関しては凶日らしい。
もっと調べると明治以前は「三輪宝」と書き、吉日だったらしいがいつの間にか正反対の意味に。(→「さんりんぼう」Wikipedia)
つまり、迷信のたぐいなんだけど建築ではこの日は避けることがほとんどらしい。
結果、奇跡的に晴れた一日に上棟できて作業もはかどったし万々歳。
イベント時には雨の多い夫婦だけど、今日のために運を取っておいたのかっていうくらいでしたとさ。
そして、我が家を担当してくれている現場監督さん。
建築士さんより「この会社の現場監督はとにかく素晴らしい」と聞いていたんだけど、今日まさにそうなんだなーと思えることがあったのでご紹介。
写真ではちょっと見にくいけど、階段の骨組みがもう取付けられている。
2枚目の写真では左上に見えるのがそれ。
木造の住宅では上棟の段階で取付けられることはほとんどないらしい。
もっと後の段階になって、部品をバラバラの状態で搬入して現場で溶接するのが普通とのこと。
このように工場で加工すると、物が大きくなってしまうので上棟の今日しか搬入できない。
しかし、現場で溶接するよりも工場で加工し搬入した方がより質の高いものが出来るので現場監督さんがそういうスケジュールにしたのだということだった。
少しでも良い物を、と思ってくれることが本当にありがたい。
建築士さんがいうには「現場監督によって家の出来が変わってきますよー」とのこと。
よい現場監督さんに関わってもらえてよかった。
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