ファーストプランを吟味しているところ。
間取り的には提案されたものでほぼ文句なし。
気になるのは防音の程度。
防音室を新築住宅に作った人のブログ等を読みこんでいる。
それに加えて、図書館で防音や断熱に関する書籍を何冊か借りてきた。
なぜ断熱かというと、防音と断熱・気密には密接な関係があるからなんだけど、
それはまた別の話。
借りてきた本の中の一冊、
「住宅の防音と調音のすべて―サウンド・アメニティの設計技術A to Z」の中に
防音室の大きさについての記述があった。
1991年の書籍なので情報が新しいということは無いのだけど、
防音の教科書、まさに大学で使うような専門書であるので、
防音室についてのあらゆることが理論とともに記述されている。
防音室の質というのは、一つの部分だけを見てアレコレいうようなものではなく、
遮音、吸音、共鳴、残響…本当に様々な要素が関連してくることが分かる。
そして、共鳴を考慮に入れた音響上望ましい室寸法比、という表があった。
この数字自体は直方体室の共鳴周波数を求めるというややこしい式によって
得られるもの。
10畳、15畳、20畳というのは大体その大きさの部屋にするために、
奥行きと幅を当てはめたもので、奥行き×幅で計算すると
それぞれ実際の10畳、20畳より小さく、15畳よりについては大きくなる。
奥行き(m) | 幅(m) | 高さ(m) | |
---|---|---|---|
10畳 | 4.56 | 3.60 | 2.86 |
15畳 | 5.67 | 4.50 | 3.57 |
20畳 | 7.16 | 4.50 | 3.57 |
「へぇー」と思いながら見てたんだけど、ふとファーストプランの防音室の
大きさが気になったので設計図を確認。
なんと、10畳音楽室がほぼ表の通りの広さ。
設計士さん、そこまで考えて設計しているんだね。
プランの説明のときに、「音楽室は10畳程度ですが、防音壁の厚みなどで若干
狭くなります」と言われていたんだけど、こういうことだったんだと夫婦で感動。
これって、設計する人にとっては常識なのかな?
この表は、直方体の室に関してなので、この大きさになっていないからと言って
だめということではない。
これに当てはまらない室の場合は、壁に傾斜をつけるなど、不整形にすることで
共鳴の問題に対処できるらしい。
依頼先を決定する前に別の建築士さんにプランをお願いしたときの防音室は
6畳程度だったけど、この比には当てはまらない代わりに壁が平行ではなく
傾斜の台形の部屋になっていた。
天井にも傾斜がついていたので、不整形にすることで共鳴に対処するように作られた
案だったのかもしれない。
天井にも傾斜がついていたので、不整形にすることで共鳴に対処するように作られた
案だったのかもしれない。
良い設計士が付いてくれてるんですね。それもきっと施主がしっかりしているから
返信削除な気もします。私も安く良い防音室を作れるよう頑張ります。
ご訪問、コメントありがとうございます!
削除ブログも拝見しました。詳細まできちんと書かれて素晴らしいです。
ご自身で防音室を作るサイトをこれまでもいくつか見ましたが、色々な要素が絡んでくるのでかなり大変そうなんですよね。
我が家の防音室は、1室だけで成り立つ物ではなく家全体での防音を目指している物です。詳細な仕様もおいおい書いていきたいと思っているのですが、なかなか。
楽器はドラムですか?ドラムは何より難しいみたいですね。防音室はこれから詳細を詰めていくんでしょうか?大変でしょうが頑張って下さい、楽しみにしています!